こぼれ(た)話

〈いなみ野学園での本番を前にして〉

いよいよ本番が3日後に迫ってきました。もう何回喋ったかわからない演目(アガサ作品)ですが、初めての大舞台に訳もなくびびっております。下調べをすればいいのに、つい違う資料に目が行ってしまうのは、宿題を前にした学生のようなものでしょう。 という…

🚂 真鍋博氏によるアガサ作品の文庫表紙絵

手元にあるミステリーマガジン(2001年2月号)によると、長くアガサ作品の表紙絵を描いておられたイラストレーター真鍋博氏は2000年10月31日(享年68歳)になくなられたそうで、クリスティー作品の表紙絵でそのお名前は知っていましたが、若き日の筒井康隆作…

ホームズとポアロの時代

シャーロックホームズをこの世に送ったコナンドイルは、1859年 エジンバラに産まれました。一方、ポアロやマープルの生みの親、アガサクリスティーは1890年、イギリス南西部トーキーで生まれます。この30年の時の流れは、イギリスの風景を根本的に変えること…

こぼれ(た)話 アガサクリスティー自伝より。

私たちはコメディーフランセーズに連れていかれ、・・・中略・・・ 私はサラ・ベルナールを観た。(アガサ・クリスティー自伝 上巻 ) アガサ・クリスティーのことを調べるため、自伝を読んでいるとフランスでサラ・ベルナールの講演を観たという記述に目が止まり…

お茶(cha)とティー(tea)の語源は?

お茶(cha)とティー(tea)、出自が違うように思える2つの言葉、実は中国雲南州(チャノキの故郷)近辺の中国語の方言から来た、全く同じものを表した言葉でした。 緑茶や紅茶の原料になる”チャノキ”は、ツバキ科の植物です。陸路と海路でヨーロッパに運ば…

日本十進分類法とは?

テキストを作成する際、参考にさせてもらった資料は、極力提示するように心がけております。その際、日本十進分類法という用語で、表記している場合があります。 これは、平たく言えば本や書籍の、分類・所属番号です。資料はほぼ100%図書館に頼っています…

こぼれ(た)話 "オリエント急行の殺人"の時代背景

1934年に発表された名作“オリエント急行の殺人”では、ラチェットという”名”のアメリカ人資産家が殺されるのですが、探偵ポアロは車内の乗客一人一人に尋問を試みます。 会話の中には当時の世相や、ポアロの(アガサの?)イギリス人やアメリカ人に対する感情が…

クリスティー作品の探偵たち 🕵

1980年代からのミステリー専門月刊誌・ミステリーマガジンを200冊ほど、持っています。一度は破棄しようとおもったのですが、貴重な資料として重宝しています。置いておいて良かった! No.414 1990年10月号 この10月号には、4人の探偵たちが一流のイラストレ…

日本の伝統文化を知る。”浮世絵” 第2回 セミナーより。その4 雨の言葉

<雨のことば> ☔ 梅雨雷 つゆかみなり 梅雨明けの頃になる雷。 正直に梅雨雷の一つかな 小林一茶 ☔ 梅雨曇り つゆぐもり 梅雨の頃の曇り空 今にも雨がふりだしそうに、雲がたちこめ、昼でも暗い感じのする曇り空。 ☔ 梅雨豪雨 つゆごうう 梅雨の時期の大雨を…

日本の伝統文化を知る。”浮世絵” 第2回 セミナーより。その3 東海道五十三次 庄野

歌川広重の有名な作品「東海道五十三次」は、江戸日本橋から京都三条大橋までの各地を描いた作品ですが、実際の宿場街は次のような位置になっていました。 数ある作品の中でも、個人的に好きな作品は「庄野」と「蒲原」です。今回は庄野に焦点を当てて、セミ…

日本の伝統文化を知る。”浮世絵” 第2回 セミナーより。その2 北斎・広重以外の絵師たち

北斎、広重といった有名な絵師の他には、次のような顔ぶれがそろっています。 菱川師宣 (ひしかわもろのぶ ?~1694)江戸時代前期の絵師 安房(千葉県)保田の出 鈴木春信 (すずきはるのぶ1725?~1770)江戸時代中期の絵師 歌川豊国 (うたがわとよくに 176…

日本の伝統文化を知る。”浮世絵” 第2回 セミナーより。その1

第2回セミナー(2019年6月24日)では、アガサとは別に、日本伝統文化・浮世絵を、取り上げました。テキストはNHK・Eテレのトラッドジャパンを使用させていただきました。 もともと、北斎・広重が好きでしたが、いざ調べてみると他にも注目すべき絵師たちが活…

こぼれ(た)話。キリスト教聖人の名前 各国語による名前の変化.

クリスティーのことを色々と調べていくと、図らずも様々なことが分かってきます。そのまま打ち捨ててしまうには勿体ないと思えることも、明記しております。他愛ないことかもしれませんが、お許しくださいね。 ローマ帝国が、キリスト教を国教として公認した…