アガサクリスティーについて。

< アガサクリスティー作品の傾向 >

1890年生まれのアガサクリスティーにとって、19世紀に絶頂を迎えた祖国イギリスは、どのように映っていたのでしょう? ボーア戦争、第一次世界大戦、そして第二次世界大戦と、1976年にその生涯を終えるまで三回の戦争を目のあたりにして、彼女の作品にはどの…

< アガサクリスティー作品の傾向 >

第一次大戦後、ベルギーからの避難民の設定として名探偵エルキュール・ポアロは生まれました。彼はアガサ作品のほぼ6割を占めます。 1940年代がポアロの最盛期とすると、それ以降の主役はミス・マープルです。 イギリスの典型的な田舎町、”セントメアリーミ…

< アガサクリスティー作品の傾向 >

彼女の作品”スタイルズ荘の殺人”が、世に出たのは1920年、持ち込んだ出版社になかなか認められず、あのアガサも新人作家として苦労された模様です。 次のグラフは年代ごとのアガサが発表した作品の数です。 この年より二年前、1918年に第一次世界大戦は終了…

経験を生かしたミステリーのトリック

アガサクリスティーの生涯は戦争と密接な関係が見られます。 薬剤師・時代のクリスティー女史 ボーア戦争(1899-1902)では、兄のモンティが従軍します。さらに、第一次世界大戦では彼女の最初の夫、アーチボルド・クリスティーも従軍参加。彼女自身も薬剤師と…

幼少期のアガサ女史

アガサ女史(敬意をこめて)は、1890年 イギリス南東部トーキーで生まれました。ご存じの方もあるかもしれませんが、お母さんのクララによる一風変わった教育方針で、8才までまで学校に通うことをせず、彼女(母・クララ)が、アガサの教育を行いました。(…

アガサクリスティーの作品年表。

アガサクリスティー作品年表 アガサクリスティーは生涯において、おもな長編小説は50作を超えます。私なりの作品年表を作りました。世界と日本での出来事を、併記しています。 二つの世界大戦に挟まれた時代と、その後1976年に亡くなるまでに、彼女自身の転…