2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧
本文最終部分で、犯人がこの犯罪の謎ときをするシーンがあります。 犯人の口を借りてアガサ女史は、読む人が読めばちゃんと犯人は判明するとばかりに、三か所のヒントを提示しています。 次のテキストはその部分についてです。 なかなか煩雑なので、次回から…
去る9月19日、教えてアガサセミナー 第6回 「続・そして誰もいなくなった」が、なんとか終了しました。 全90分の内、5分程を公開させていただきます。 この作品には犯人にたどり着くための重要なヒントが隠されています。それは旧約聖書に書かれている、ある…
1846年、マサチューセッツ総合病院で、歴史的な公開実験が行われました。 エーテルを麻酔薬として使用し、抜歯手術が行われました。結果は成功とは言えず一年後に行われた、クロロホルムを使用した同様の実験で、ようやく効果が認められました。 日本で麻酔…
物語が始まって11ページ、10人のうち信仰深い夫人、エミリーブレントのセリフです。気になる言葉が「歯を抜くときに麻酔を要求する。」です。彼女は麻酔無しで治療を受けるつもりのようです。 麻酔の歴史は浅く、ターニングポイントは1840年代に遡ります。 …
NHK BS放送で『深読み読書会』という番組があります。いろんな分野の専門家が寄ってたかって、作品の深読み合戦に奮闘する趣旨の番組です。作品への愛情と、あふれんばかりの熱心さに、思わず見入ってしまいます。 私のアガサ作品に対する態度も似たようなと…
三枚目のテキストは、アガサ女史の家族についてです。 兄・モンタントと姉・マーガレットに色々な影響をアガサ女史は受けます。 兄は1890年末に南アフリカで起こったボーア戦争に出兵します。(ボーア戦争は南アフリカにおいて、地下埋蔵資源を巡って、先住…
前回は登場人物の前半5人を紹介いたしました。今回は残りの5人の番です。 過去に罪を犯した人物が一人一人と、殺害されていくのですが、アガサ女史は読者に犯人へと結びつく3つのヒントを用意してくれています。けれども、キリスト教の文化圏とは距離のあ…
今月9月19日㈯は、アガサセミナーの第6回目を行います。只今、セミナー用のテキストを作成真っ只中です。毎回セミナー前の数日が大変つらい時期です。泣き言を言っても始まりません。少しずつ、ぼんくら頭にムチ打って頑張ってます。 今回のテーマは『続…