オリエント急行殺人事件について。

名作”オリエント急行の殺人”を生んだ背景 ①

政治情勢とか、インド政府の事、自分たちの国の経済問題、ウオール街の危機などが話題に上りました。僕はイギリス人とはあまり親しくしないようにしているのです。なにしろ頑固ですからね。でも大佐は気にいりましたよ。 (被害者・ラチェットの秘書 マック…

アガサ作品に登場する地名 ア行 ヴィンコヴィチ

アガサはイギリス人ですから、舞台はやはり西ヨーロッパが中心となります。 けれど、オリエント急行の殺人(1934年発表)では、物語のほとんどは大雪の降り積もる旧ユーゴスラビア、周りは何も見当たらない東ヨーロッパの、ヴィンコヴィチとブロッドの間で進…

次回セミナーに向けて 

来年1月、初めての場所(神戸市立清風公民館)でセミナーを行います。どんな方々が集まるか全く分かりませんので、こういうケースでは皆さんが一番知っておられるであろう作品を取り上げるのが一番でしょう。『オリエント急行の殺人』どうしてもこの作品を避…

<第1回セミナーテキスト・”オリエント急行の殺人”> その⑩

次のテキストはポアロが、いかに違う国籍を待った人間が、列車に乗り込んでいるかを、説くシーンです。 念のため、登場人物の一覧表です。 次回は、アームストロング事件が起こったアメリカの移民について、このセミナーの最終テキストです。

<第1回セミナーテキスト・”オリエント急行の殺人”> その④

ベルギーについてほんの少しだけ。国土は約3万平方メートル。日本のほぼ12分の1です。人口約1100万人。人口密度で考えると日本と同じ感覚に思えますね。言語はフランス語・オランダ(フラマン)語・ドイツ語。カトリックが半数以上を占めるようです。 ポア…

<第1回セミナーテキスト・”オリエント急行の殺人”> その③

今回はA-4, 作品中でポアロとオリエント急行の重役ムシュー・ブークが、再開する場面からスタートです。 二人はお互いを“ムシュー”と、呼び合う仲なのですが、ミスターではないのは理由があり、ポアロはベルギー人という設定です。さらにはブークもベルギー…

ヨーロッパは目を覚まさなくちゃならない。

作品の登場人物のセリフには、”作者の考え”を、吐露する場合があるように思えます。 オリエント急行の殺人にも、20世紀初頭のイギリス(ヨーロッパ)と、新興国・アメリカの立場を想像させる、登場人物のセリフが見られます。 オリエント急行の殺人、よりア…

ジャガイモが生んだケネディー大統領とスヌーピー ①

まずはこの動画をご覧ください。 タイタニック ダイジェスト おなじみ映画タイタニックのダイジェストです。 上流社会の魅力のないパーティーに飽き飽きしたケイト・ウィンスレットを「本当のパーティーに招待しよう。」と言って、デュカプリオが船底で賑や…

こぼれ(た)話 "オリエント急行の殺人"の時代背景

1934年に発表された名作“オリエント急行の殺人”では、ラチェットという”名”のアメリカ人資産家が殺されるのですが、探偵ポアロは車内の乗客一人一人に尋問を試みます。 会話の中には当時の世相や、ポアロの(アガサの?)イギリス人やアメリカ人に対する感情が…

オリエント急行殺人事件、三つの視点。

オリエント急行の生い立ち オリエント急行とは果たしてどんな列車だったのでしょう? この鉄道には、ある一人のベルギー人の青年が関係していました。 リンドバーグ(アームストロング)事件とは? 小説の背景にはある有名アメリカ人の子息誘拐事件がモチーフ…

オリエント急行殺人事件とは。Murder on the Orient Expres.

1934年発表のエルキュールポアロが、謎に挑むポアロの8作目の作品です。 トルコ・イスタンブールからロンドンまでを結ぶ、蒸気機関車に曳かれた車両で起こっ た事件を、雪に閉ざされた車内でポアロの推理が冴えます。 私のブログでは、小説の謎ときには触れ…