クリスティー作品を描いた画家たち。

学生時代に英語の先生から教えていただいた言葉に、『英語を知るのに必要な三要素がある。聖書、マザーグース、それにシェイクスピアをほんの少しでも知っておくと役に立つ。』というのがありました。

 

アガサクリスティー作品を読んでいると先生の言葉が身に沁みます。「そして誰もいなくなった」では、旧約聖書の諺やマザーグースにちなんだ殺人が行われます。

さて、次回の〈教えてアガサセミナー〉で取り上げる“親指のうずき”では、何が取り上げられるのと思われますか?  作品名の“親指のうずき”はシェイクスピアマクベスのセリフを引用されています。BY THE PRICKING OF MY THUMBSが原題です。

 

Prickは他動詞として、「ちくちく傷ませる」とあります。親指の疼き、とは良く訳したものです。こういう所に先人の経験と知恵が見られますね。

 

さて、シェイクスピアは16世紀のイギリスが生んだ巨匠ですが、私が知らないだけかと思いますが、彼の作品を描いたイギリスの画家はそんなに見当たらないように思えます。

イギリスの永遠のライバル、フランスの画家 テオドール・シャセリオー(仏: 1819年9月20日 - 1856年10月8日)は、「マクベスと三人の魔女」という作品を残しています。