< アガサクリスティー作品の傾向 >
彼女の作品”スタイルズ荘の殺人”が、世に出たのは1920年、持ち込んだ出版社になかなか認められず、あのアガサも新人作家として苦労された模様です。
次のグラフは年代ごとのアガサが発表した作品の数です。
この年より二年前、1918年に第一次世界大戦は終了しました。大英帝国と言われた英国もこの対戦を境に少しずつ、その国力の陰りが見えてきます。
これより20年間、ミステリーの黄金時代が訪れます。グラフでも分かるように、1920年から1940年代にかけて、アガサの作品量はピークを迎えました。
第二次世界大戦が終わった後、アガサの描く英国は、新興国アメリカが小説の舞台に現れる機会が増えてきます。その訳は次回。