私たちはコメディーフランセーズに連れていかれ、・・・中略・・・ 私はサラ・ベルナールを観た。(アガサ・クリスティー自伝 上巻 )
アガサ・クリスティーのことを調べるため、自伝を読んでいるとフランスでサラ・ベルナールの講演を観たという記述に目が止まりました。
女優サラ・ベルナールがどんな人物だったのか、まるで知りませんが彼女を描いた”ジスモンダ”は、偶然が生み出した作品だったそうです。
彼女が自分のポスターを所望した際、パリ(だと思いますが)には、主だった画家が休暇中で、ミュシャしかいなかったようです。やむ負えず描いた絵は評判を呼び、ミュシャにとっては出世作となったということです。
偶然は世間ではまま起こることですが、アガサがベルナールと同じ空間にいたことを知ることも、偶然がもたらしたことで、少し感動ものです。