<第1回セミナーテキスト・”オリエント急行の殺人”> その②

 今回のテキストは、まず「オリエント急行の生い立ち」のA-3 19世紀のヨーロッパ鉄道の特徴についてです。

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 鉄道の歴史は、イギリスコーンウェルの石炭工”リチャード・トレシヴィック”が発明した、蒸気機関車”ペニシダン号”に、始まります。(1804年)

 この時世間では、蒸気機関車の重要性が理解されず、見世物的な存在で終わってしまいます

 

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 蒸気機関車の本格的利用は、その後のジェームス・ワットの登場を、待たねばなりませんでした。(蒸気機関車については、第三回のセミナー”ABC連続殺人”に詳しくお伝えします。)

 

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 産業革命後、急速に発展した英国社会ですが、まだまだ機関車は上流階級の乗り物であったことでしょう。

 現代でも見られることですが、輸送に携わる産業は、その存在自体が様々な産業を生み出すことになります。列車・車・飛行機、などは、膨大な裾野の関連産業を生み出します。

 

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 さて、次回のA-4では、オリエント急行の創業者、”ナゲルマケーレス”が登場いたします。偶然の一致ですが、ベルギー人の設定のポアロと同様、彼もベルギー人なのです。アガサも予想外ではなかったでしょうか?

 


オリエント急行SL物語 爆走‼ユーラシア横断を演出した伝説の蒸気機関車たち

 

📖 今回参考にさせてもらった書籍

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