アガサクリスティーと同時代の作家たち(アメリカ出身)
クリスティーの生まれた時代(1890年)、あまたの才能あふれるミステリー作家が生まれました。前回はイギリス出身の作家をご紹介しましたが、今回はアメリカの作家です。
あまりにも人数が少ないのですが、二人を紹介します。(他にもたくさんの人材がいますが、今回はこの二人でご容赦ください。)
最初はジョン・ディクスンカー(カーター・ディクソン名義でも活躍)。密室作品を扱った作品が多くを占めており、トリックの奇想天外(時にはバカバカしい)さに評価が分かれます。私は自分の趣味嗜好に合致するので、大好きです。
後の一人(二人ですが)は、エラリー・クイーン。正統派の作品を残しており、合作のスタイルを後世に残した功績は大と思います。若い時に読んだ、傑作「Yの悲劇」のキーワード”instrument”は、この作品で意味を理解しました。