2020年12月19日 教えてアガサ・セミナー テキスト公開。No.11
ヨーロッパの教会は、上から見ると十字架になっている場合があります。
右端の半円形の場所から神父(カトリックの場合・プロテスタントでは、牧師)が、日曜の礼拝にきた人たちに聖書の教えを説くわけです。
神父の後ろにはステンドグラスをはめた採光の窓があり、聖書の言葉とガラスを通して入ってきた朝日が重なり、おごそかな雰囲気に拍車をかけます。
こういった演出もあり、光=神という認識が生れます。ちなみにGodという言葉はキリスト教でいうところの神様を表しますが、幅広く神様を表す場合はDeityということがあります。
さて、1980年に公開された映画「ブルーズブラザーズ」では、この光が効果的に使われたシーンがあります。ジョンベルーシ(1949-1982)とダンエイクロイド(1952-)の二人が教会で、牧師ジェイムス・ブラウン(1933-2006)に”Do you see the light?” と
問われ、光を浴びたベルーシが”I see the light!”と叫ぶシーンがあります。
これなど光が神と同化した印象的な場面でした。
James Brown, The Old Landmark "Can you see the light", Blues Brothers movie
スタートから3分25秒あたりで、光を浴びるベルーシの場面があります。
さあ、次回からは光を追い求めた、17世紀フランドルの画家たちについてです。
まずは、レンブラントの登場です。