ナゲルマ・ケーレス  オリエント急行を創った男の野望

 1845年・資産家の家庭に生まれたベルギー人、ナゲルマケーレスはアメリカへの遊学の後、1883年に長距離豪華列車、オリエント急行を創設します。

 

 

 20世紀になって彼はある目的をもって来日、100日間も日本に滞在します。その目的は満鉄こと「南満州鉄道」に乗り入れることでした。すでにシベリア鉄道への乗り入れをロシアと合意していた彼は、さらに満鉄に路線を伸ばし大連、奉天、そして朝鮮、日本の山陽、東海道へとつながる構想を持っていたといわれます。

 

 

 本当に壮大な計画ですが、ロシアの日本への影響を危惧する当時の日本側は簡単には受け入れられない話でした。

 

 アガサクリスティーの作品を調べていくうちに、思いがけない歴史の裏話にたどり着きました。興味深い話に遭遇するのも彼女の作品の深さ由来するようです。

 

今回の参考文典 

世界鉄道文化史 小島英俊氏著 講談社学術文庫 ありがとうございました。