参考資料 砂糖の世界史
📖 砂糖の世界史 著者 川北稔氏 岩波ジュニア新書
アガサクリスティー作品を調べるきっかけは、この本から始まりました。
日常生活に当たり前にある”砂糖”。この食品が世の中に潤沢に流通するまでに、恐ろしいほどの人間の業が存在しました。その事実を川北さんは誰にでもわかる言葉で(ジュニア新書ですから。)、丁寧に説明してくれます。
砂糖がだれにでも好まれる味であるため、底知れない需要があり、そのために過酷な労働をしいられる“奴隷”が生れました。三角貿易と呼ばれる奴隷売買が横行し、現在の人種構成にも大きな影響をもたらしました。
大変分かりやすい説明と豊富なイラストを掲載した200ページの本ですが、何回も熟読するにふさわしい一冊です。
第1章 ヨーロッパの砂糖はどこからきたのか
第2章 カリブ海と砂糖
第3章 砂糖と茶の遭遇
第4章 コーヒーハウスが生んだ近代文化
第5章 茶・コーヒー・チョコレート
第6章 砂糖のあるところに奴隷あり
第7章 イギリス風の朝食と「お茶の休み」
第8章 奴隷と砂糖をめぐる政治
第9章 砂糖きびの旅の終わり