ポアロと事 件を共に解決する仲間には、おなじみヘイスティング大佐とジャップ警部が欠かせません。有能ではありながら、奥様には頭が上がらないようで、時には勤務先のスコットランドヤードの部屋にも買い物以来の電話が、かかってきます。
ジャップ警部のデビュー作は、「スタイルズ荘の怪事件 The misterious affair at Styles 1920年」でした。この作品はアガサ女史のデビュー作でもあり、同時にポアロ、ヘイスティング、ジャップ警部のそろい踏みした記念すべき作品です。
日本の警視庁、治安機関の総元締めですが、イギリスではスコットランドヤードがそれに相当します。呼び名の由来は色々あるようで、初代の建物があった土地がスコットランド人が所有していた、建物の入り口(出口?)がスコットランドの名前に由来した道に面していた等、調べるときりが無いようです。
イギリスの治安警察の系譜は、それなりの歴史があるようで、今回は歴代のスコットランドヤードの建物をご紹介するにとどめます。以降機会を見つけて調べて発表させていただきます。
この組織の礎を築いたのは、ロバート・ピール。彼は時の内務大臣で犯罪が横行したロンドンの治安を立て直すために、中央治安機関の構想を議会に訴えました。
初代スコットランドヤードの建物 1829年ごろ
二代目スコットランドヤードの建物1891年ごろ
現在のスコットランドヤードの建物 1967年移転。