さて、昨日の続きです。カインの刻印とは何のことでしょうか?
旧約聖書創世のころに登場する重要人物と言えば、アダムとイブです。絶対神ヤハウェが、天地を創世し6日目にアダムを創り、彼のあばら骨からイブを創りました。
彼らの二人の息子たちが「カインとアベル」でした。あるとき彼らは、神に捧げものを送ります。けれど神は、弟のアベルの供物だけを受け取ります。兄カインは嫉妬のあまり、アベルを殺してしまいます。これに怒った神はカインをエデンの東に追放してしまいます。
カインは途中でひょっとして殺されることを恐れ、神に懇願するのですが、神は「お前を処罰できるのは私だけだ。他の者に危害を受けないようにお前の額に印をつけてやろう。」 これがカインの刻印です。つまり、第6の被害者は、だれからも危害を受けない、という暗喩なのです。
これだけのことを”いうまでもなく”と、アガサ女史は登場人物に、言わせているのです。