英国の作家らしく、アガサの作品には茶が有効に使われています。
杉の柩でも、殺害には茶(紅茶)が登場しました。
ここでは、茶そのものの歴史をたどっていこうと思います。
まずは、原産地とその流れについておおまかに。
The history of tea - Shunan Teng
チャノキはツバキ科の常緑樹で、高さは1,5メートルほど。原産地は中国、インドと考えられています。
チャノキは陸路と海路を通じてヨーロッパやアジアに拡がっていくのですが、その名前は原産地の中国での方言に由来するようです。
広東語のCHA・チャと福建省でのTAI(TE・テー)と呼ばれるようになりました。広東語のグループには、日本・韓国・ペルシャ・アラビア・トルコ・ポルトガル等。一方福建語グループは、オランダ・英国・ドイツ・フランス・スペインへと、伝播していきました。
今回の参考資料は、
図説 世界を変えた50の植物 ビル・ローズ著
紅茶が動かした世界の話 千野境子氏