茶の歴史 ②

 現在、茶の一大産地であるインドには、三大生産地と呼ばれる地域があります。ダージリン・アッサム・ニルギルです。

 一日の気温高低差が大きいダージリンでは、その気候を生かした風味が特徴です。一方、アッサムでは、生産量が突出しており、インド茶の半分を占めています。インド茶自体が世界で半分を産出しますので、アッサムはなんと世界生産の1/4を生産していることになります。

 

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 茶の魅力に取りつかれたヨーロッパの国々は中国と茶の取引を開始します。イギリス・フランス・オランダはともに東インド会社を設立し、貿易の基盤を築いていきます。しかしそのことは、アジアに緊張も招く結果にも繋がっていくのです。

 インドでの茶の生産に着手したイギリスは、産業革命を経て発明した蒸気機関車を茶の輸送に使いました。蒸気機関車は、家畜や人力では到底賄えない輸送力を、発揮しました。

 


ダージリンヒマラヤ鉄道(1)

 

ダージリン・ヒマラヤ鉄道。19世紀後半に完成

この路線は、紅茶の輸送と避暑客の便宜を図るために建設されたました。