テキスト公開 4月14日 セミナー ナイルに死す その④
18世紀前後からの産業革命は、物資(生産物・原材料)の輸送手段として、運河の重要性をイギリスに気づかせる”きっかけ”になりました。
動物(馬)を使った輸送から、後の蒸気機関車を使う輸送が中心となるのですが、一方大量の生産物を国外へ輸送できる船舶は、大変重要でした。
イギリス国内での運河掘削工事によって、思わぬ副産物が生れます。地面を掘り起こすことで地質学と草木学が誕生します。その結果イギリスにプラントハンターと呼ばれる植物学者が誕生したのでした。
彼らは遠く中国・インドへと茶の生産地を求める旅に一役買うのでした。アジアへと進むにはエジプトに建設されたスエズ運河はイギリスにとって大変重要となりました。