今回は「葬儀を終えて」の犯人に触れますので、まだ作品をお読みになってない方は、ご注意くださいね。
さて、ヘレンが感じた違和感とは何だったのでしょう? それは、他の家族との会話で鏡のことが話題になりました。“他人の目に映るとおりの自分自身を眺める” 葬儀の時に会ったコーラの首をかしげるしぐさ・・・。
長年会っていなかったとはいえ、首をかしげる癖はいつも通り、しかし一つだけ違うのは、かしげる向きでした。 それを弁護士のエントウィッスルに告げようとした時、彼女は後ろから殴られてしまいます。誰が?そんなことを? そう、犯人です。
ヘレンが知った秘密とは、葬儀に現れたコーラは、彼女が知るコーラではなく、まったくの別人がコーラを装っていたのでした。なぜ? 翌日本物のコーラを殺すためです。
そんなことが出来るのは、長い間コーラの面倒を見てきた、家政婦・ギルクリフト、その人です。葬儀の時のコーラはギルクリフトがすり替わっていたのでした。
しかし、殺人を犯す動機は何だったのでしょう? それは、次回に。