ジャガイモが生んだケネディー大統領とスヌーピー ⑤
さて、移民を扱った映画で思い出すのが、チャップリンの“移民”The Immigrant 1917年.
まだヨーロッパでは第一次世界大戦が終わっていません。移民もますます増加の傾向にあったのでしょう。
チャールズ・チャップリン ~ チャップリンの移民 | The Immigrant 1917年 ‧ ドラマ/短編映画
映像を見ると、厳しい現実をチャップリンならではのユーモアで覆っていますが、貧しい服装で乗り込んでいる乗客は、不安とアメリカでの生活での期待が読み取れます。
映画タイタニックに登場するアイルランド移民は(デュカプリオはアイルランド人と設定されているようです。)、船底の大部屋で過ごしますが、やはり彼らの希望は新天地アメリカでの生活であったろうと、思います。
この時代アイルランドに、パトリック・ジョセフ・ケネディ(Patrick Joseph Kennedy、1858年1月14日 - 1929年5月18日)という人物がいました。彼は第35代アメリカ大統領・JFケネディーの祖父です。貧しいカトリック系移民のパトリック・ケネディとブリジット・ケネディ(旧姓マーフィー)夫妻の5人目の子供として生まれました。
しかし、時代はカトリック教徒が資産を所有する教育を受けることなどを禁じたカトリック罰則法(クラレンドン法典)が施行され、加えてジャガイモ飢饉が脅威となって、両親はアメリカへの移住を決めます。そして大西洋を横断し、マサチューセッツ州のボストンにたどり着いたのでした。
次回はケネディーその人と父親についてです。