🚂 シリア アレッポ駅
シリアの冬の朝の5時。アレッポ駅のプラットホームには鉄道案内に〈タウリス急行〉という営々たる名で掲載されている列車が止まっていた。
It was five o’clock on a winter’s morning in Syria. Alongside the platform at Aleppo stood the train designated in a railway guides as Taurus Express.
(オリエント急行の殺人 ハヤカワ文庫 P26~P27)
イギリスを舞台にしているアガサ作品ですが、女史初期のころの作品では(1920~1930年代)、探偵ポアロの活躍場所は国内外を問いませんでした。
1974年発表の映画・オリエント急行の殺人 監督はシドニー・ルメット ポアロ役はアルバート・フィニー
オリエント急行の殺人・Murder on the orient express (1934年発表) では、物語は現在内戦の続くシリア北部のアレッポ駅から始まります。
内戦前のアレッポ駅(今はどうなっているのでしょう?)
フランス軍の機密を守る仕事を果たしたポアロは、イギリスに帰還すべくイスタンブールへ向かうタウリス急行に乗り込みます。そこへイギリス人らしき男女二人が現れ、不穏な先行きを感じされる展開へと進みます。
動画は、懐かしい淀川長治氏の解説による、「オリエント急行の殺人」です。