この作品の舞台となっているエジプト並びにナイル川は、イギリスが開発に大いに関わっています。
地中海と紅海を結ぶスエズ運河は、フランス人・レセップスによって建設されましたが、インドへの支配が必要なイギリスはこの運河の株を買収、エジプトも保護国に納めます。
世界で初めてツアー旅行を始めたイギリスのトーマス・クックは、観光船スーダン号でナイル川観光を始めます。
アガサクリスティー本人も、オリエント急行に乗車する際、彼の旅行社を使用しています。 この豪華船で事件が起きるのですが、その伏線はイギリス本国に始まります。