作品・杉の柩で紅茶に言及する場面(一部)

Page 30 (以下ページ数は早川書房・杉の柩より)


ホプキンズ看護婦は嬉しそうに応じた。「ええ、ええ、お茶ならどんな忙しいくたって。いつも言うんだけど、美味しい濃いお茶ほどいいものはないわよ、ね」

Nurse Hopkins said comfortably. “ Well, dear,I can always do with a cup of tea. I always say there’s nothing like a nice tea -a strong cup of tea..

看護師として毎日忙しい仕事のなかでも、紅茶を楽しんで一息つくホプキンズ看護婦の言葉です。

 

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ホプキンスは残念そうに言った。「私、せめてお茶くらい持ってきとくんでしたわね。」
「食器室の缶に、まだいくらか残ってます。」エリノアは放心しているように言った。ホプキンスはさっと顔を輝かした。「でしたら、わたしちょっと行ってお湯をかけてきますわ。ミルクはございませんでしょう?」「ミルクなら買ってきました。」「まあ、それじゃ申し分ありませんわ」ホプキンスは急いで出ていった。

Nurse Hopkins said sadly. “If only I’d thought to bring along some tea now” Elinor said absently.” There’s a little tea still in the canister in the pantry. “ Nurse Hopkins” face brightened. “ then I’ll just pop out and put the kettle on. No milk, I suppose?”Elinor said . “yes, I bought some.” “ Well, then, that’s all right,” said Nurse Hopkins and hurried out.

 

ミルクが先か?紅茶が先か? といった話題はイギリスを語る上で、よく登場する話題です。

 

 

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「ポリーがやかんをかけた、ポリーがやかんをかけた、ポリーがやかんをかけた、、みんなでお茶を飲みましょう。おぼえてて、この遊び、私たち、子供の頃、よく遊びましたわね?」

“Polly put the kettle on, Polly put the kettle on, Polly put the kettle on.we’ll all have tea! Do you remember playing that, Mary ,when we were children ?”

 

エリノアがメアリーに語る昔話ですが、”ポリーが云々”というのは、マザーグースで歌われる子供の遊びのようです。

 


♬Polly Put The Kettle On