現代に息づくマザーグース。♪  ③ Rain, rain, go to Spain  ☂

Rain, rain, go to Spain. あめ あめ スペインへ行ってね
Never show your face again.ぜったい ぜったい 帰ってこないで

 

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 オードリーヘップバーン主演のマイフェアレディー (1964年)では、ロンドンの下町で暮らす花売り娘・イライザ(ヘップバーン)をヒギンズ教授(レックス・ハリスン)が、話し方、礼儀、マナーを教えるお話でした。

作品中、彼女のコックニー(下町なまり)を矯正するために使われた一文が、実はマザーグースの一つでした。

 

HIGGINS : All right,Eliza. Say it again.
(よし、イライザ。もう一度いってごらん。)

ELIZA: “The rain in Spain stays mainly in the plain”
(スペインの雨は主に平野に降るっちゅうことだ。)

HIGGINS : “The rain in Spain stays mainly in the plain”
(スペインの雨は主に平野に降る,だ。)

ELIZA: Didn't I “say” that? (そういわねかったかい?)

HIGGINS : No,Eliza, you didn’t “say”that. You didn’t even say that.

(いいや、イライザ。そうは言わなかった。君は「say」も言えなかった。)

 

 字面だけではよく分かりませんが、映画を観るとイライザの発音はいかにも下町の”がさつさ”が、強調されています。

 日本のてるてる坊主に似た発想で、雨が降らないでと願う歌だったそうです。それにしても、どうしてスペインに雨が行ってほしいのでしょう? 

 rainとspainが語呂があったからということらしいですが、大戦中はドイツに行ってと歌詞が替えられた時代もあったようです。

 


Introduction: English pronunciation with My Fair Lady (1964)

 

発音を直されるイライザ・ヘップバーン