名作 ”そして誰もいなくなった”と、マザーグース

 作品では孤島に集められた10人の人間が、マザーグースの歌詞になぞらえて殺されていきます。過去の罪を背負った彼らは、仲間が1人ずつ消えてゆくに従って、お互い疑心暗鬼の坂を登っていきます。

 この作品で使われたマザーグースは「Ten little Indians」です。Indiansの箇所は紆余曲折があったようですが、原題はAnd then there were none となっています。

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参考資料 マザーグース 伊藤俊太郎氏・訳 和田誠氏・絵 講談社文庫

 

マザーグースを調べてみると、その成り立ちは、はっきりとした由来は不明です。ヨーロッパ各地に昔から歌い継がれてきた民謡、郷土の歌などが様々に形を変え、現在に歌い継がれています。

 日本の万葉集天皇・公家、武士から防人、 (大宰府現在の福岡を防衛の為に集められた人々)、はては”読み人知らず”と称された名も残されていない人々から成るように、古からの多くの人々が歌い続けた歌がマザーグースなのでしょう。

 そんなマザーグースで、現在も愛されている曲を4曲取り上げます。よくご存じの曲が出てくると思いますよ。