これからのセミナー予定

 私のアガサ・セミナーは準備に3~4ケ月ほど必要としますので、年間2~3回が限度です。けれど、通算11回を経験した現在いわゆる持ちネタが7個(7作品)になりましたので、全く新規の方からお声が掛っても、以前よりわずかな準備で対応できるようになってきました。そんな状態で今年度のセミナーはあと3か所で行う予定です。

(2021年6月2日現在)

 

☆2021年9月(詳しい日は未定) 

会場・あすパーク 神戸市灘区     

内容・ミスマープルの作品(未定)

 

☆2022年1月12日 水曜日

会場 コミスタこうべ 神戸中央区   

内容・ミスマープルの作品   (未定・但し上記とは違う作品)

 

☆ 2022年1月19日 ㈬

会場 清風公民館・神戸市中央区    

内容 ”オリエント急行の殺人”あるいは”そして誰もいなくなった

 

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初めての方は有名な作品を、回を重ねられた方からは、ミスマープルの作品を取り上げて欲しいという声に、お応えする予定です。 

 

 

 

テキスト公開 4月14日 セミナー ナイルに死す その④

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18世紀前後からの産業革命は、物資(生産物・原材料)の輸送手段として、運河の重要性をイギリスに気づかせる”きっかけ”になりました。

動物(馬)を使った輸送から、後の蒸気機関車を使う輸送が中心となるのですが、一方大量の生産物を国外へ輸送できる船舶は、大変重要でした。

  

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イギリス国内での運河掘削工事によって、思わぬ副産物が生れます。地面を掘り起こすことで地質学草木学が誕生します。その結果イギリスにプラントハンターと呼ばれる植物学者が誕生したのでした。

彼らは遠く中国・インドへの生産地を求める旅に一役買うのでした。アジアへと進むにはエジプトに建設されたスエズ運河はイギリスにとって大変重要となりました。

 

 


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テキスト公開 4月14日 セミナー ナイルに死す その③

作品”ナイルに死す”の舞台は、ダイナミックでイギリス(おそらく郊外)カイロ・アスワン・ワディ・ハルファと多岐にわたります。まるで観光旅行に同行するような気分で作品を味わます。

 

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大河ナイルを登る船旅で何が起こったのでしょう? 次回のテキスト紹介では「イギリスとエジプト」の歴史についてお話いたします。

テキスト公開 4月14日 セミナー ナイルに死す その②

 この作品の舞台となっているエジプト並びにナイル川は、イギリスが開発に大いに関わっています。

 地中海と紅海を結ぶスエズ運河は、フランス人・レセップスによって建設されましたが、インドへの支配が必要なイギリスはこの運河の株を買収、エジプトも保護国に納めます。

 

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 世界で初めてツアー旅行を始めたイギリスのトーマス・クックは、観光船スーダン号でナイル川観光を始めます。

 アガサクリスティー本人も、オリエント急行に乗車する際、彼の旅行社を使用しています。 この豪華船で事件が起きるのですが、その伏線はイギリス本国に始まります。

 


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テキスト公開 4月14日 セミナー ナイルに死す その①

 2021年4月14日 神戸市灘区「あすパーク」で行いました、第11回(通算)教えてアガサ・セミナーのテキストを順次公開させていただきます。

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 今回はエジプトおよびナイル川を舞台とした”ナイルに死す・Death on Nile”を取り上げました。大河を遡上する豪華観光船に起こる連続殺人事件を、我らがポアロが解き明かしていきます。

 

 話は何一つ不足のない恵まれた女性リネットに、幼馴染のジャクリーンが恋人サイモンを紹介したところから始まります。まるでテネシーワルツのような人間関係が、思わぬ惨劇へと繋がっていきます。

 

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アガサ作品に登場したスターたち

ショーン・コネリー (1930-2020) 出演作 オリエント急行の殺人1974年

 

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 ジェイムス・ボンド役で知られたショーンコネリーはスコットランド出身です。1962年から1983年まで7本のボンド作品に出演しました。あまりにも強い個性から他の役を演じることの障壁となる声もある中、そんな声を払拭し時代を象徴する1人となったのはご存じの通りです。ちなみに1999年、彼は世紀を代表するセクシーな男に69才にして、選ばれました。(People Magazineという雑誌が選ぶ。)

 

 ”オリエント急行の殺人”では、イギリス人・大佐アーバスノットを演じ、同じくイギリス人家庭教師・メアリーデブナム役のヴァネッサ・レッドグレイブをサポートする、大人の紳士を演じていました。ああ、かっこいい!

引用はInternet Movie Database(インターネット・ムービー・データベース、略称:IMDb)より(一部)


The tall, handsome and muscular Scottish actor Sean Connery is best known as the original actor to portray James Bond in the hugely successful movie franchise, starring in seven films between 1962 and 1983. Some believed that such a career-defining role might leave him unable to escape it, but he proved the doubters wrong, becoming one of the most notable film actors of his generation, with a host of great movies to his name. This arguably culminated in his greatest acclaim in 1988, when Connery won the Academy Award for Best Supporting Actor for his role as an Irish cop in The Untouchables (1987), stealing the thunder from the movie's principal star Kevin Costner. Connery was polled as "The Greatest Living Scot" and "Scotland's Greatest Living National Treasure". In 1989, he was proclaimed "Sexiest Man Alive" by People magazine, and in 1999, at age 69, he was voted "Sexiest Man of the Century."

https://www.imdb.com/name/nm0000125/?ref_=tt_cl_t7 (一部)より。

 

懐かしの、淀川長治さんによる解説


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次回のセミナー予告。

 次回のセミナーは9月辺りを予定しているのですが、オリエント急行の殺人を初めとして勢いに任せて、ポアロシリーズの7作を取り上げました。

 

 聴いて下さる方々のなかには、そろそろミスマープルをテキストにという声が揚がるようになりました。さあ、どうしよう?本棚には、7冊の”マープルもの”が、ありました。

 どれもいずれ劣らぬ面白さです。

 

 本番が近づくと、必ず慌てふためくのですが、今が一番こころ穏やかな時間です。

 

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